概要


自動車や鉄道車両といった地上を走行する車両の風洞実験では、固定地面板上に発達する境界層の影響が、車体下面の流れを考える上で無視できない問題となります。
ム-ビングベルトは、地面板の代わりに幅広のベルトを空気の流れと同じ速度で移動させる事で境界層を低減し、実際の走行状態を模擬する事が可能です。

当社ではレ-ス車両の開発に伴い、かねてから空力面での技術を蓄積していくと共に、自社開発による模型用風洞設備本体及びム-ビングベルト装置を製作してきました。
本装置の特徴は、軽量・高剛性のCFRP製大径ロ-ラ-の採用によって、最大40m/sの高速運転が得られるという点です。もちろん境界層吸引装置やベルト波打ち防止装置によって正確な測定を表現します。
また、基本性能の追求を重視しつつ、複雑なシステムを排除することで、製作コストを押さえています。


ムービングベルト装置諸元

ベルト寸法 幅900mm、軸間1220mm
ベルト速度 最高40m/s(常用速度 25m/s)
モータ インバータ駆動、出力22kw
横ずれ防止 クラウン付テンションローラー
上下波打防止 ベルト摺動面小孔より負荷吸引
境界層吸引装置 ベルト上流にてターボファン吸引(境界層厚さ2mm未満)