当社のオリジナルF3000用モノコックを例にとり、その製作工程を説明します。

1. レイアウト エンジン、ミッション、サスペンション等のレイアウト、及び 風洞実験などにより、モノコックの形状を決定します。
2. マスターモデル レイアウトで決定された形状のマスターモデルを製作します。
3. 成形型どり 成形型を反転します。変形やひずみを防止するため、成形型もカーボンとエポキシを多用します。最後に、ハニカムサンドイッチ板の補強が必要になります。この場合、モノコックは上下別々に成形型を反転します。
4. レイアップ〜バッキング〜硬化 レイアップ(積層)は必要な強度を算出し、繊維の種類、積層枚数、方向等を決定します。 (写真はインナーパーツを積層中)積層が終了したら、フィルムで全体をおおい、真空ポン プによりバキュームしたうえでオートクレ—ブ により加熱加圧し、硬化させます。
サンドイッチ構造の場合は必要に応じて、外層、ハニカム層、内層ごとに積層と硬化を繰り返します。(写真はノーメックスハニカムとインサートを入れた状態)
5. 脱型・仕上げ 硬化した製品を成形型よりとりはずし、外周のトリミング加工や樹脂のバリとり等の仕上げを行います。この後、上下の製品と、バルクヘッドと呼ばれる隔壁をすり合わせて接着します。
上下接着が完了し、この後エンジンやサスペンションが取り付けられます。F1を含め、現在のフォーミュラーカーのモノコック製作は以上の手順で行われています。