電気自動車IZA

「電気自動車 IZA」の構想から完成にいたるまでの過程をご紹介いたします。「IZA」は東京電力株式会社よりの委託を受け、1991年に発表した電気自動車です。東京モーターショーにも出展し、国内外から多大なる評価をいただきました。最近では、環境問題関連の各種展示会への出展も行っています。

1.アイデアスケッチ

優れた走行性能によって電気自動車のイメージ・アップを図るのが「IZA」の基本理念。設計段階では、将来の実用性を念頭に置いた4人乗り、車体の大きさは1.8リッター〜2.0リッタークラスの小型車程度を想定していました。

2.スケールモデルによるデザイン展開

1〜2 初期の1/5スケールモデル。電池に貯えられる限られたエネルギーを有効に使うため、空気抵抗、ころがり抵抗、加速抵抗を低減することが必要でした。これは従来の自動車開発と共通の分野です。

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3〜4 採用案の1/5クレイモデル。ラジエターやエンジンがないため、フロントエンドの造形は自由度が高くなっています。

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5〜6 1/5FRPモデルも製作いたしました。量産車と同様のデザイン開発プロセスを経ています。

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7 スケールモデル用ムービング・ベルト付き風洞実験装置を使用しての風洞実験。抗力係数も1/5モデルではCd=0.163を記録しました。

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3.プロトタイプの開発

1 中空大断面のアルミ押し出し材を溶接したフレーム。重量約180kg。
2 ブリヂストン製の、ころがり抵抗が50%低いタイヤ。重量も20%減。
3 ホイール・イン構造のモーターでは強制的な冷却が困難ですが、「IZA」においては自然冷却のみで、支障なく運転することが可能となりました。モーター単体の重量は33kg。バネ下重量が増えると乗り心地が悪化するため、軽合金を使用するなどの工夫をして、軽量化を図っています。
4 電動パワー・ステアリング、電動真空ポンプによるブレーキ・アシストなどを装備しています。
5 試験走行
6 実車風洞実験。Cd=0.19を達成し、高速域での空気抵抗を押さえています。

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4.完成した「IZA」

1〜3「IZA」は空調用の熱交換機以外は冷却系はなく、アンダー・フロアーもフラットにしたため、空力特性向上には有利な構造になっています。

4〜6インテリア。従来の自動車と比較しても違和感はありません。カーステレオ、エアコン、パワーステアリング、パワーウィンドウなどを装備しています。

7〜9ナンバー取得により、街を走り出した「IZA」

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5.仕様・性能


定員4名
寸法4.85(全長)×1.77(全幅)×1.26(全高)m
空車重量1573kg
電池種類ニッケルカドミウム電池
電池電圧288V(×100Ah)
電池重量531kg
電動機DCブラシレスモーター(4個)
最大出力25kW/個
タイヤ205/50R17
最大トルク42.5kg-m
最高速度176km/h
加速性能(0-400m)18.05秒
一充電走行距離(40km/h定速走行)548km
装備エアコン、パワステ、パワーウィンドウほか